本日は、こんな疑問にわかりやすく答えていきます。
● 斧の研ぎ方がわかる
● 研いだあとのメンテナンス方法がわかる
【正しい斧の研ぎ方】斧が切れないのはマジで異常事態ですよ
薪を割ったり、枝をけずったり、フェザースティックを作ったりとキャンプには欠かせない道具が斧ですね。
しかし、頑丈そうな斧でも刃物なので、
と感じることがあります。
斧は、ナイフなどの刃物よりも刃が傷みやすいって知っていますか?
理由は、重さを利用して打撃力で切断する道具だからです。
当然,刃先にかかる衝撃力が大きいので意外と簡単に切れなくなります。
そんな時は、刃を研ぎましょう!(あたり前w)
本記事では、斧の研ぎ方を画像付きで分かりやすく解説していきますので是非参考にして下さい!
切れない斧(刃物)のデメリット!異常事態です
斧に限らず切れない刃物は危険だし、効率がわるいです。
刃物が切れないことを普通だと思わず、異常事態だと認識してください。
刃物が切れないデメリットは下記の通りです。
● 切れないと力で切ろうとする
● 刃先がどんどん切れなくなる
● 切るのに時間がかかる
● 疲れる
● 道具が壊れる
切れないと力で切ろうとする
斧が切れないと、薪への食い込みがわるくなります。
すると大半の人は力で割ろうとするので、斧を大きく振りかざして思い切り割ろうとします。
その斧が万が一足に当たったり、薪がはねて直撃するリスクが高まるのはお分かりいただけると思います。
食い込みが悪くなったら、すぐに刃を研ぎましょう。
刃先がどんどん切れなくなる
1度傷んだ刃は、使い続けるとどんどん切れなくなりますし、傷むスピードも切れる刃に比べて早くなります。
切れなくなったかな?と思ったら研ぐことをおすすめします。
切るのに時間がかかる
切れる包丁と切れない包丁では、どちらが早く肉を切ることができますか?
当然切れる包丁ですね!
刃物は、常に切れるようにしておけば効率アップにつながります。
疲れる
私は仕事でチェーンソーを使うのですが、切れないチェーンソーで作業すると本当につかれます。
これは、斧やナイフでも同じことです。
安全に疲れない薪割りをするためにも、斧は切れるように研いでおきましょう。
斧がこわれる
切れない斧をつかっていると、力を多く入れるので色々な箇所に負荷がかかります。
特に斧の場合は柄に負担がかかります。最悪の場合、使用中に柄が折れて大事故につながる場合があるので注意が必要です。
道具を長く使うという面でも、刃は切れるようにしておきましょう。
斧はどんな時に研ぐ?
斧がどんな状態になったら研げばよいのでしょうか?
斧を研ぐ基準は、下記3つです。
● 刃がこぼれたら研ぐ
● 薪への食い込みが悪くなったら研ぐ
● 切れ味が落ちたら研ぐ
刃がこぼれたら研ぐ
斧で間違えて地面などを叩いてしまうと、刃がこぼれてしまいガタガタになってしまいます。
こうなってしまうと、薪割りも効率が悪くなり危険度も増してしまいます。
薪割りするときは、木の台を用意してして地面を叩かないようにしましょう!
キャンプで木の台がないときは、切り株を探すか薪を敷いて割ることをお勧めします。
薪への食い込みが悪くなったら研ぐ
薪を割っていると、食い込みが悪いなと感じることがあると思います。
こうなったら、刃の研ぎ時です。
そのまま使うと刃がどんどん切れなくなり、危険なばかりでなく元に戻すのが大変になります。
早期発見、早期治療をしてあげましょう。
切れ味が落ちたら研ぐ
切れ味が落ちたと感じるときは、フェザースティックを作るときや枝を削るときです。
力を入れないと切れないときは、刃を研ぎましょう。
思わぬ怪我につながりますよ!
砥石の選び方
斧を研ぐためには、砥石選びが重要です。
斧を研ぐのに使われる砥石は下記2つになります。
● 角砥石
● ディスクストーン
角砥石
角砥石は、工業用から家庭用まで広く使用されている砥石です。
番手と呼ばれる番号で分けられており、
● 荒砥
● 中砥
● 仕上げ砥
の3種類に分けられています。
中砥は常に使用し、刃がこぼれたときは荒砥、切れ味がもっと欲しいときは仕上げ砥を使うようにします。
ただ、斧を研ぐのには角砥石は適していません。
理由は、
● 斧は先端が重くて研ぎにくい
● 刃の形が丸まっているので研ぐのが難しい
角砥石は、刃物を動かして研ぐので先端が重いと研ぎにくいです…。
また、斧の形状に砥石の角度を合わせるのが難しい!
上記2つを解決するのが、今から紹介するディスクストーンです。
ディスクストーンがおすすめ!
ディスクストーンは、丸い形をしており両面に違う番手の砥石がついています。
ディスクストーンのメリットは、下記の通りです。
● 持ち運びやすい
● 砥石が両面についているので砥石を2つ買わなくて良い
● 斧を研ぐのに最適
持ち運びやすい
非常にコンパクトなので、収納力に優れ持ち運びに便利です。
キャンプにいって、斧が切れなくなってもバッグに忍ばせていればその場でサッと研げます。
砥石が両面についているので2つ買わなくて良い
ディスクストーンは、荒砥と中砥が両面についているので2つ買わなくてすみます。
お財布的にも、効率的にもおすすめできます。
斧を研ぐのに最適
ディスクストーンは、斧を研ぐのに最適な砥石です。
斧を動かすのではなく、ディスクストーンを動かして研ぐので、斧の湾曲した刃にピッタリとフィットします。
かなり研ぎやすく、初心者でも切れる刃がつくれます。
私が使っているディスクストーンは、こちら!
斧の正しい研ぎ方
それでは、ディスクストーンをつかった正しい斧の研ぎ方について解説します。
画像で伝えきれないことは動画でも解説しているので、こちらもあわせてご覧ください。
用意するもの
● 斧本体
● ディスクストーン
研ぎ方の手順
研ぎ方の手順は、下記の通りです。
● ディスクストーンを水につける
● 円を描くように研ぐ
● 反対側も研ぐ
● バリ(カエリ)をとる
ディスクストーンを水につける
ディスクストーンを30分~1時間ほど水につけましょう。
水につけることにより、研磨性が高まります。
円を描くように研ぐ
ディスクストーンを、刃の先端にあて円を描くように研ぎます。
刃先全体をまんべんなく研いでいきます。
刃を研ぐときに意識することは、
● 刃の形を変えない
● 刃先を鋭くするイメージで研ぐ
もとの刃の形状を変えないように、刃の形に合わせて研ぎます。
斧は用途に合わせて、刃の形を考えて作られているからです。これを変えてしまうと斧の性能を低下させてしまう可能性がありますのでご注意を。
2つ目が、刃先を鋭くするイメージで研ぐことです。
刃が切れないのは、刃先が丸まっているからです。それをとがった刃にしていくのが研ぐということです。
反対側も研ぐ
片側が研げたら、反対側も円を描くように研いでいきます。
この時に注意するのが、かたよった刃にならないことです。両側が同じ角度になるように研いでいきます。
バリ(カエリ)をとる
斧だけに限らず、刃を研ぐと反対側にカエリと言われるバリがでます。
カエリが出るという事は、しっかり刃が研げているという事なんですが…カエリをとらないと切れ味が落ちます。
取り方は、カエリにディスクストーンをあてて優しく研ぐと取れます。
刃先に向かって、押し出すようなイメージで優しくとってあげましょう!
カエリが取れれば、斧研ぎは終了です。ただ…研いだまましまってしまうとサビます…。
今から紹介するメンテナンス方法を実践してみて下さい。
研いだ後のメンテナンス
研いだあとは、水分が付着して斧がサビるのでメンテナンスが必要になります。
メンテナンスの手順は、下記の通りです。
● 鉄部分にお湯をかける
● 油を塗る
鉄部分にお湯をかける
研ぎ終わったら、刃の部分にお湯をかけます。
お湯をかけると、水分が蒸発して早く乾燥するからです。
サビの原因は水分が関係しているので、完全に乾かしましょう!
お湯をかけると、刃の部分が高温になるので火傷しないように注意して下さい。
油を塗る
刃の部分は鉄なので、油を塗ればサビを抑えることができます。
サラダ油やオリーブオイルで構いませんが…私は「椿油」を塗っています。
椿油は、鉄部分のサビを抑えるのにも効果抜群ですが、斧の柄にも効果があります。
椿油を柄に塗ることで、
● 柄の寿命が伸びる
● 色合いに深みが出る
オイルフィニッシュと呼ばれており、柄に油膜を形成して長持ちさせるメンテナンス方法です。ナイフのメンテナンスでは、定番ですね!
また、木目になんとも言えない深い色合いが出るのも魅力です。
椿油が1本あれば、斧全体をメンテナンスできるので便利です。
ナイフのメンテナンスにも使えますしね!
まとめ
切れない刃物は、本当に危険なので異常事態だと思って下さい。
せっかくの楽しい時間が、つまらない怪我で台無しになることもあるので…。
また、キャンプの道具は長く使えば使うほど味が出て最高ですよね。
道具を育てるのもキャンプの醍醐味の一つだと思っています。
最後までお読みいただきありがとうございます。
良い、キャンプライフを!