キャンプ道具

大人気のヘレナイフテマガミの秘密を徹底レビュー【フェザー専用ナイフ】

こんにちは、ゆういち(@yamaumi2020)です。

本日は、大人気のブッシュクラフト「ナイフヘレナイフテマガミ」を紹介します。

ヘレナイフテマガミってどんなナイフ?

ヘレナイフはノルウェーの老舗「ヘレ」が製造するナイフです。

最近の日本では、キャンプYouTuberのヒロシさんがヘレナイフのディディガルガルを使った事もあり、大変人気で入手が困難なナイフです。

そんなヘレナイフの中でも1番人気があるのがヘレナイフテマガミです。

人気の理由は下記3つ。

品質が良い

フェザースティック作りに最適な構造

価格がヘレナイフの上位モデルの中でもお手頃

とにかくヘレナイフは品質が良く信頼できます。

熟練の職人が一本一本ていねいに手作りしているので、仕事がきれいです。

刃も箱出しの時点でしっかり切れますし、がたつきもなく美しい柄に仕上がっています。さすが、伝統的メーカー「ヘレ」と言ったところ。

ヘレナイフテマガミの構造については、後ほど詳しく解説しますがとにかくフェザースティックが作りやすいナイフです。

ヘレナイフテマガミは大人気で高品質だから値段が高いんじゃ…

と思われるかもしれませんが、ヘレナイフテマガミは上位モデルの中でもお手頃な価格になってますので、良いナイフを大切に長く使いたい方におすすめです。

ヘレナイフテマガミのデザイン

ヘレナイフテマガミのデザインを見ていきましょう!

ヘレナイフテマガミは、非常に美しく見ているだけで惚れ惚れするようなデザインになってます。

付属品

付属品

ヘレナイフテマガミの付属品は下記の通りです。

紙でできた筒状の箱

ヘレナイフテマガミ本体

本革製のシース

取扱説明書

HELLEのロゴ入りハンカチ?布?

ブレードのデザイン

ブレードのデザイン

ブレード表面は鏡面仕上げになっていてピカピカと輝いており、かっこいい「HELLE」のロゴもしっかり入っています。

刃の形は北欧ナイフの基本とされているスカンジグラインド。ブレードの途中から刃先に向かってまっすぐになっているグラインドのことです。

スカンジグラインドは、砥石に当てる角度がわかりやすいので研ぎやすく、バトニングやフェザースティック作りに適しています。

柄のデザイン(カーリーバーチ)

柄のデザイン(カーリーバーチ)

「カーリーバーチ」と呼ばれる、北欧ナイフに多く使用されている木目が特徴的な柄です。

個体によって木目が違うので、どんな模様になるかは買ってからのお楽しみです。私の木目は地味な感じでこれはこれで気に入っています!

本革シースのデザイン

本革シースのデザイン

本革のシースはしっかりとした作りでデザインも細身でクールな仕上がりになっています。

ナイフにピッタリとフィットするので落下しにくいですし、ベルトに通して腰にかけることもできます。

ヘレナイフのスペック

ヘレナイフのスペック

ヘレナイフのスペック見ていきましょう!

全長:23cm

ブレード長さ:11cm

柄の長さ:12cm

刃厚:3mm

ナイフ重量:155g

シース重量:60g

柄の素材:カーリーバーチ

シース素材:本革

ブレード素材:トリプルラミネートカーボンスチールかトリプルラミネートステンレススチール

バトニングには不安が残るハーフタング

バトニングには不安が残るハーフタング

ヘレナイフテマガミは、フルタングではなくハーフタングです。

フルタングとは…ナイフのブレードが柄の後ろまで一枚でつながっているものを言います。

ヘレナイフテマガミは、ナイフのブレードが柄の中心付近まで入っているハーフタング。

ナイフの重量は軽くなりますが、強度が落ちるのでバトニングにやや不安があります。

経験はないのですが、激しくバトニングすると画像の位置が割れるそうです。

バトニングには不安が残るハーフタング

バトニングでブレードを叩いた時に、1番力がかかる箇所だからですね。

高価なナイフなので、割れたらマジでショック…バトニングする際はご注意を。

おすすめはできません…。

選べる鋼材はカーボンかステンレスの2種類

選べる鋼材はカーボンかステンレスの2種類

ヘレナイフテマガミのブレード鋼材は、ステンレスかカーボンの2種類から選べます。(筆者はカーボン)

私がカーボンを選んだ理由は、切れ味と研ぎやすさに優れているからです。

しかし、錆びにくいのはステンレスなので、手入れをあまりしたくない方はステンレスをおすすめします。

また、両方ともトリプルラミネートという三層構造が採用されていますので、錆びにくくブレードの強度が上がっています。

ヘレナイフテマガミの使い心地

ヘレナイフテマガミを1年ほど使い込んできた「使い心地」を紹介します。

結論は、切れ味がよく操作性が良い使いやすいナイフです。

その秘密は、刃の形状と握りやすさにありますので詳しく見ていきましょう。

切れ味

切れ味

ヘレの工場の職人がていねいに刃付けをしているので、箱出しの時点で切れ味抜群です。

コピー用紙もスパスパ。

フェザースティック作りに最適な「刃の形」をしているので、厚さ調整は自由自在ですしフェザーが綺麗にカールするのもヘレナイフテマガミならではです。

3ミリ厚のブレードと刃の途中から若干内側にカーブしたスカンジグラインドは、木に刺さって深く削るのではなく、木の表面を滑るように薄く削っていきます。

1度使ってみるとヘレナイフテマガミの凄さがわかるはずです。

握り心地

握り心地

ヘレナイフテマガミの柄の握り心地は、「手の形にぴったりフィットして隙間が一切できない」最高の握り心地です。これは、人間工学に基づきしっかりと設計されたフォルムだからこそなせる技術です。

このフォルムにより、

力がしっかりと刃に伝わるので操作性が良く、疲れにくくて安全

というメリットがあります。

ナイフを使うにあたって柄の握り心地はとても重要です。

なぜなら、ナイフの柄は手とナイフの心臓部である刃をつなぐ架け橋だからです。

言い方は悪いですが、安いナイフは「握る」という行為を突き詰めて考えて設計されていません。

なので、

使っていると疲れる

力が伝わらず操作性が落ちる

滑って危ない

このようなデメリットがあります。

ヘレナイフテマガミは、上記3つのデメリットを全てクリアしているので「安全で疲れにくく使いやすいナイフ」と言えます。

こだわりの道具で安全に効率よく、そして長く使いたい方はヘレナイフテマガミに投資するのもアリです。



ヘレナイフテマガミでできること

ヘレナイフテマガミの実用性を見ていきます。

木を削る行為にフォーカスしているので、食材を切るというのはいったん置いておきますね。

フェザースティック作り

ヘレナイフテマガミは、フェザースティックに最適なナイフです。

刃厚と刃角のバランスが良いスカンジグラインドは、しっかりと木に食い込みナイフが外側にはじかれにくいのでフェザーが途中で切れにくくなります。

切れ味も抜群なので、フェザーの厚みも自由自在に調整可能。

スムーズな削り心地は、ヘレナイフテマガミの最大の特徴です。

バトニング

ヘレナイフテマガミは、ガシガシバトニングするには不安がありますが、市販の薪を小割りにするくらいなら問題なく割れます。

できるだけ刃を薪から出して割流のですが、この時あまり先端を叩かないようにします。

理由は「テコの原理」が働いて柄に負担がかかるからです。

「そこまで気にする?」と思うかもしれませんが

ただ、ちょっとこわいですね……

木を削る

ブッシュクラフトでは、木を削ってペグを作ったり、鍋を吊るす仕掛けを作ったりと「木を加工して何かを作る」という行為が多くなります。

ヘレナイフテマガミは、ハーフタングにより軽量化されたボディと滑らないグリップにより取り回しがよいので、効率良く作業できます。

ちなみに私は、このバックソーをヘレナイフテマガミで作りました。

テマガミを所有する価値はあるのか?

ヘレナイフテマガミは、フェザースティック専用のつもりで購入するなら間違いなく所有する価値があります。

木への食い込みが良く、外側にはじかれないバランスの良いスカンジグラインドはフェザースティック作りに最適です。

ナイフ1本で全てを解決したい!

という方は、フルタングのナイフを購入しましょう。

ただ、ヘレナイフテマガミは非常に美しいナイフなので観賞用としても楽しめます。

柄をオイルフィニッシュして、さらに美しくなったカーリーバーチを眺めているだけで所有感が満たされます。

ヘレナイフテマガミのメンテナンス方法

ヘレナイフテマガミのメンテナンス方法

ナイフを長く使うためには、日頃のメンテナンスが欠かせません。とはいえ、数分でできることなので楽しんでやっていきましょう!

ヘレナイフテマガミのメンテナンスは、下記2つに分類されます。

刃のメンテナンス

柄のメンテナンス

刃のメンテナンスは

切れなくなったら研ぐ

使用後に油を塗る

の2点です。

刃物関係全般に言える事ですが、切れない刃を使用すると危険です。

切れないので、力が入り思わぬ事故につながります。

「刃が切れないかな?」と思ったら刃を研ぎましょう。

また、刃を研ぎ終わったあとやナイフを使用したあとは「サビ」に注意しましょう。

特にカーボン製のナイフは、使用して一日放置しただけでサビるので大切なナイフを長く使う為にも、使用後はしっかりと洗浄して油を塗りましょう。

おすすめの油は「刃物椿油」です。

100パーセント天然成分なので食材を切るのにも安心です。

また、刃物椿油は柄のオイルフィニッシュにも使えます。柄に塗ると色合いが深くなりますし、

撥水効果

防カビ効果

防腐効果

汚れ防止

の4つの効果を得ることができます。

柄のオイルフィニッシュに関しては私が運営しているYouTubeで詳しく解説していますので興味のある方はご覧になってみてください。

 

刃物椿油があれば、ナイフ1本まるまるメンテナンスできるので便利です。


まとめ

大人気で入手困難なヘレナイフテマガミですが、一度手に取ればあなたのキャンプスキルがワンランクアップすること間違いなし。

特にフェザースティック作りなど木を加工するという行為で本領を発揮します。

バトニングには多少不安が残るものの、それを忘れさせてくれるようなバランスの良い切り心地になっていますし、鑑賞用として見ているだけでも所有感が満たされます。

今まで使っていたナイフより品質の良い上位モデルが欲しい方は、ヘレナイフテマガミから始めれば間違いないです。

売り切れ続出の大人気ナイフ、もし見つけられたら本当にラッキーなので、早めに注文することをおすすめします。

最後までお読みいただきありがとうございました。

良いキャンプライフをお過ごし下さい!