ケラムのウルヴァリンプロを徹底解説します。
● ウルヴァリンプロとは?
● ウルヴァリンの切れ味を実験
● ウルヴァリンのお手入れ方法がわかる
【 北欧ナイフ切れ味代表 】KELLAMウルヴァリンプロを完全レビュー!
こんにちは、ゆういち(@yamaumi2020)です。
キャンプやブッシュクラフトの行為を深めてくると、ワンランク上のナイフが欲しくなりますよね。
本日は、切れ味抜群なウルヴァリンプロというブッシュクラフトナイフを実際に購入し、使い込んだ感想をレビューします。
ウルヴァリンプロとは?
ウルヴァリンプロは、ブッシュクラフト発祥の地フィンランドのKELLAM(ケラム)社から発売されているブッシュクラフトナイフ。
「プーッコ」と呼ばれるフィンランドの伝統的ナイフの特徴を継承した「切れ味抜群」のナイフです。
ウルヴァリンプロはこんな人におすすめ!
ウルヴァリンプロは下記のような方におすすめです。
● 切れ味に特化したブッシュクラフトナイフが欲しい方
● 軽くてコンパクトで扱いやすいナイフを探している方
● ワンランク上のカッコいいナイフが欲しい方
ウルヴァリンプロは、切れ味に特化しており軽くてコンパクトな扱いやすい設計になってます。
デザイン性も味がある渋いかっこよさがあり、柄に使われているカーリーバーチ(樺の木)の木目は特徴的です。
切れ味抜群なワンランク上のブッシュクラフトナイフを探している方におすすめです。
ウルヴァリンプロのスペック
ウルヴァリンプロは、85gと軽くブレードも短いので。力が入りやすく誰でも扱いやすい設計になっています。
ウルヴァリンとの違いは「大きさ」
ウルヴァリンプロの他に「ウルヴァリン」というモデルも発売されています。
2本のナイフの違いは「大きさ」だけです。
「短めのナイフが欲しい方はウルヴァリンプロ」を「長めのナイフが欲しい方はウルヴァリン」を選択しましょう。
柄のカーリーバーチとブレードの素材SPT炭素鋼は変わりません。
ウルヴァリンプロのメリットとデメリット
ウルヴァリンプロを使い込んだ上でわかった「メリットとデメリット」を解説します。
他のサイトでは、「良いところしか書いていない」ですが、悪いところも書いていきます。
ウルヴァリンプロのメリット
ウルヴァリンプロのメリットは下記3つです。
● 切れ味抜群
● 軽くてコンパクト
● デザインが美しくてカッコイイ
切れ味抜群
ウルヴァリンプロは、箱出しの時点でヤバいくらいに刃がついています。
ペーパーもスパッスパッと気持ちよく切れます!
まさに切れ味に特化したナイフ。
軽くてコンパクト
重量は85gと軽く、全長も19.9㎝と短いため扱いやすく取り回しの良いナイフです。
フェザースティック作りなど木を加工するときも効率が良い作りになっています。
デザインが美しくてカッコいい
ウルヴァリンプロのデザインは、見るからに北欧ナイフという感じでかっこいいです。
● 存在感抜群のカーリーバーチハンドル
● 高級感あふれる本革シース
柄に使われているカーリーバーチは、独特の渋さと美しさがにじみ出ています。
シースは、本革でできており細長い形状になっています。ナイフとのフィット感もあり脱落の心配もありません。
高級感があり、スタイリッシュなデザインの本革シースになっています。
ウルヴァリンプロの切れ味の秘密
ウルヴァリンプロの切れ味の秘密は下記3つ。
● 薄刃のスカンジグラインド
● 特殊な焼き入れをしたカーボンスチール
● ベベルの位置が高いので木を削りやすい
薄刃のスカンジグラインド
スカンジグラインドとは、ブレードの途中から刃先に向かって真っ直ぐになっている形状のことを言います。
切れ味が良く、刃の部分が真っ直ぐなため砥石に当てやすく研ぎやすいというメリットがありますが、その反面刃持ちが悪いというデメリットもあります。
ウルヴァリンプロは、ベベル(刃先の部分)の位置が高く刃の角度が鋭い薄刃になっているので、カミソリのようなシャープな切れ味になっています。
特殊な焼き入れをしたカーボンスチール
ブッシュクラフトナイフの鋼材は、「ステンレススチール」と「カーボンスチール」の2種類があります。
ステンレススチールはサビにくく手入れは楽ですが、切れ味はカーボンスチールより劣ります。
ウルヴァリンプロは、特殊な焼き戻しをしたSPT炭素鋼(サイエンティプレジション)というカーボンスチールが使用されています。
部分によって刃の硬さを変える焼き戻しの方法で、刃先が硬くて刃持ちも良く切れ味抜群です。
カーボンスチールは切れ味は良いですが、マジでサビやすいので日頃のメンテナンスは欠かせません。
メンテナンス方法は後ほど解説しますので参考にしてみてください。
ベベルの位置が高いので木を削りやすい
ベベルの位置が高いと、刃先の角度が鋭くなり切れ味が上がるのは先ほど解説しましたがもう1つメリットがあります。
木への食い込みが良くナイフが外側にはじかれにくい
フェザースティックを作っていると、ナイフが外側にはじかれて途中で切れてしまうことありませんか?
そんな悩みを解決してくれるのがウルヴァリンプロです。
抜群な切れ味と木への食い込みの良さ、扱いやすい重さと長さに設計されているウルヴァリンプロは切れ味に特化したナイフと言えるでしょう。
ウルヴァリンプロのデメリット
ウルヴァリンプロのデメリットは下記2つです。
● 価格が高い
● バトニングができない
価格が高い
ブッシュクラフトナイフの価格も上を見ればキリがないですが、ウルヴァリンプロは「中の上」くらいの価格帯です。
サイトにもよりますが、大体15.000円〜16.000円くらいになります。
決して安いとは言えないですが、価格相応の切れ味と使いやすさ、所有感が満たされるので長いキャンプ人生の相棒として投資する価値はあります。
バトニングができない
残念ながらウルヴァリンプロでバトニングはおすすめできません。
理由は下記の通りです。
・フルタングじゃない
・刃厚が薄いので薪を割る力が弱い
・刃先が薄いので刃がこぼれる恐れがある
ナイフのブレードが柄の後ろまで入っているフルタングではないので、バトニングすると柄が破損する恐れがあります。
また、刃厚が3.2mmと薄いので薪を割る力が弱く刃先がこぼれる可能性があるのでウルヴァリンプロでのバトニングはやめた方がいいです。
ブレードの長さも短いですし、少し太い薪も割れません…。
ウルヴァリンプロの切れ味は?フェザースティック作り実践編!
実際にウルヴァリンプロでフェザースティックを作ってみました。
フェザースティック作り実践編
今回は杉の薪を小割りにしてフェザースティックを作りました。
刃を入れた瞬間、スーとウルヴァリンプロが木に食い込んでいきます。
外側にナイフがはじかれないので、フェザーが厚くなってしまいました。
ナイフの角度を変えながら削っていくと、薄いフェザーも簡単に作れます。
扱いやすい長さなので、ほとんど力もいらないですね。
切れ味?削り味がやばいっ…!
完成〜!楽しくなっていっぱい作ってしまいましたww
フェザースティックを作った感想
実際にウルヴァリンプロで、フェザースティックを作った感想を述べます。
・刃の食い込みが良くフェザーが途中で切れない
・短くて切れ味が良いナイフなので力がいらない
フェザースティックを作っていて「気持ちよくて楽しい!」と思ったのは初めてです。
食い込みが良すぎて最初はフェザーが厚くなってしまいましたが、修正すると薄いフェザーも簡単に削れました。
ナイフの角度によってフェザーの厚みも自由自在に調整可能です。
また、ナイフが短いので扱いやすく力もほとんど入れずにフェザースティックを作ることができました。
力がいらないということは、刃先への負担も少ないですし何より安全です。
変に力が入ると、怪我やナイフの破損につながリますしね…。
結論、買ってよかったと思える最高の相棒です。
ウルヴァリンプロのお手入れ方法を紹介
ウルヴァリンプロを長く使うためにも、日頃のお手入れは欠かせません。
ウルヴァリンプロのメンテナンスは主に2つです。
● 刃のメンテナンス
● 柄のメンテナンス
刃のメンテナンス
刃はナイフにとって1番大事な部分ですので、日頃からメンテナンスしましょう。
・刃を研ぐ
・サビさせない
上記2つを実施すれば問題ありません。
刃研ぎは、切れ味が落ちたら砥石を使って研ぎます。
サビについては、ナイフ使用後にブレードを洗って乾燥させたあと油を塗りましょう。
おすすめの油は、「刃物椿油」です。
刃物椿油がおすすめな理由は、
・自然成分なので食材を切っても安心
・不乾性油なので乾かない
食材を切っても安心ですし、乾かない油なので防サビ効果が長く維持できます。
柄のメンテナンス
柄のメンテナンスは、オイルフィニッシュを実施しましょう。
オイルフィニッシュとは、ナイフの柄に3〜5回ほど植物油を塗り表面に油膜を形成することです。
柄の表面に形成された油膜により、下記4つの効果が得られます。
● 撥水効果
● 防カビ効果
● 防腐効果
● 汚れの付着防止
水とカビを防いで、柄が腐るのも防ぎ汚れを寄せつけません。
オイルフィニッシュを実施することで、ウルヴァリンプロを長く使うことができます。
また、見た目にも変化が出てきます。
柄の表面に自然なツヤが出て、木目が引き立ち深い色合いに変化します。
世界に1つだけのウルヴァリンプロに、所有感と愛着があふれてきます!
詳しいオイルフィニッシュの方法については下記の動画をご覧ください。
まとめ
ウルヴァリンプロは、切れ味に特化した素晴らしいブッシュクラフトナイフです。
食材を切る、フェザースティックを作るなどキャンプやブッシュクラフトの必需品ですね。
価格は高いですが、買っても間違いないナイフなので投資する価値ありです。
本記事があなたのナイフ選びのお役に立てれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。